
あなたはCubaseのリレコードという便利な機能をご存知でしょうか?
少し前のバージョンから実装された機能で、再録音をより素早く行う機能となります。
一般的な録音(レコーディング)では、録音ボタンを押すとパンチイン・パンチアウトをします。これはボーカルやギター等の一部差し換え時に有効な録音方法で、Cubaseもデフォルト状態ではこちらの設定になっていると思います。
MIDI録音をする場合、もう一度最初から取り直したいということが結構あります。あるいは、出だしを間違えたのでもう一回などなど!!
こういった時、従来であれば1.録音を停止して、2.今録音したものを削除(削除もしくは元に戻すCtrl+z)、そして3.録音開始位置に戻り※、4.再録音開始とおおよそ4ステップが必要になっておりました。これを録音ボタン一発(デフォルトではテンキー*)で行う事ができるのが、リレコードという便利な機能になります。
再録音(steinberg.helpより)
※3.録音開始位置に戻る
この手順は環境設定によって無くすこともできます。停止と同時に再生開始位置にトランスポートバーが戻るように設定をすることができます!
それでは、早速リレコードができるように設定をしていきます。
まず、録音中に再度、録音ボタンを押したときにリレコードモードにするための設定です。下の画像を参考に設定を行ってみてください。
上記のように設定をすることで、プロジェクトウィンド内ではリレコードが可能となります。ここで、プロジェクト内ではと書いたのは、こちらの設定だけでは、キーエディター等のエディタ―内ではリレコードができないからです。
Flowlightは何でキーエディター内でリレコードができないのだろうと、少し前から疑問に思っておりました。とくにCC書きなんかをする時は、エディタ―内でコントローラーレーンを見ながら、書いていくのでキーエディター内で使えると便利だろうなっと思っておりました。
が、ようやく解決法(設定方法)が分かったので、ここへ共有致します。
プロジェクトウィンド内だけでなく、エディタ―内でもリレコードを可能にする設定は、環境設定の中に入っておりました!
上の画像の環境設定>録音>エディタ―内で録音を置き換え>すべて(もしくはコントローラー)に設定をすることで、キーエディター上でもリレコードが可能になります!
これで、再度録音ボタンを押すだけでMIDI録音やCC入力をやり直すことができます。結構、入力も捗りそうです^^b
2021年7月7日追記
上記の手順でリレコードが可能になります!が、バグ?があります!
プロジェクトを立ち上げた時に、1回目のリレコードはエディタ―内ではできません!
おそらくバグだと思いますが、プロジェクトウィンド上で、一度リレコードを行って、イベントを作った後では、エディタ―内でも有効化されるようです。
私の環境がだけかもしれませんが、もしエディタ―内でのリレコードできない!時はこちらも試してみてください!
あなたもぜひリレコードの機能を活用して、効率よく録音を進めてみてはいかがでしょうか?
この機能と合わせて、以下のカーソル位置以降での削除を組み合わせていくとより、録音がスムーズに行えると思います!!
Cubase Tips #71【ロジカル】CC選択バリエーション Control Change Select variation
最終更新2021.7.7 Cubase 11.0.30