こんにちはFlowlightです。今回はCCやピッチベンドをノートオン前に一括で挿入するロジカルプリセット Logical editor Presetとマクロの紹介と解説です。
あなたは制作中にこんなことないでしょうか?
「Kontakt音源のCC1が再生毎に初期値に戻るので、音が小さくなるな」
「スライドダウンした後にピッチベンド0をサクッと入れたい!」
Flowlightもこの二つの問題を解決できればと思い、日々模索しておりました。下記ブログで紹介したやり方を踏まえて自分の制作の中に落とし込むことができたので、今回はそれを書いていきます。
Cubase Tips #70【ロジカル】CC挿入・増減・圧縮 パレット! Control Change Insert Plus minus Compress
Kontakt音源を鳴らしている時に、なぜかCC1はデフォ値?0に自動で戻ることがありました。もちろん曲の頭にデフォルト値はいれているのでが、、、。Cubaseの動作上、再生位置前のCC?を自動取得するみたいで、MIDIを録音する前に下げていると、次の部分は小さくなることがあります。ノートを録音した後、すぐにデフォルト値を入力する手段を探しおりました。
私は普段、Spitfireの音源をよく使っています。その中で、CC1(ダイナミクス)とCC21(ビブラート)をセットで書いていきます。
ノートに対して、同時に2つのCCを入れたい、さらにノートオンのタイミングの少し前に入れたいという願いがありこのマクロが生まれました!
とてもシンプルなマクロです。ロジカルプリセットを3つ連続で実行していくものになります。
ロジカルプリセット Logical editor Presetを見て行きます。まずは、1つ目のプリセットの解説です。
フィルター対象
プロパティー>設定>選択イベント
実行対象
タイプ>値を固定>コントローラー
値1>値を固定>1(CCナンバー)
値2>値を固定>127(CC値)
機能>挿入
こちらは、Cubase Tips #70【ロジカル】CC挿入・増減・圧縮 パレット! Control Change Insert Plus minus Compress の中でも紹介した選択イベントに対して、CC1を127で挿入するプリセットです。
このプリセットを作る際の注意点としては、最初の1行目を プロパティー>設定>選択イベント にしておくことです。
この1行目に タイプ>等しい>ノート を追加するとノートに対してしか、CCを挿入できなくなります。そうすると、2つ目以降のCCを入れることができません。1つ目のCC挿入後は選択が挿入されたCCに移ります。
CC1に対してCC21を挿入するという仕組みですので、この1行目の設定は選択イベントにしてきましょう!
2つ目のロジカルプリセットです。
フィルター対象
プロパティー>設定>選択イベント
実行対象
ポジション>引く>0.0.1.0>PPQ
機能>変換
選択イベントを120ticksマイナスするプリセットになります。こちらはあなたの制作スタイルに合わせて有無やticks数を調整してみてください。Flowlightはノートオンの少し前でCCが入ってほしかったので、このプリセットを間に挟みました!
これで、1つ目のプリセットで挿入されたCC1が、ノートオンタイミングの16分音符分前に移動します。
最後に3つ目のプリセットです。これは、1つ目のナンバー違いです。
16分音符分前に移動したCC1に対してCC21を挿入します。これで、CC1とCC21が一括で選択ノートオンの16分音符分前に入ります。
1週間ほど前にCubase Tips #70【ロジカル】CC挿入・増減・圧縮 パレット! Control Change Insert Plus minus Compressを書いた際に、1つ要望としては、カーソル位置に挿入ができるようになると嬉しいですね。っと書いていました。
確かにこれができれば、カーソルをノートオンの16分前にもっていき挿入もできます。が、現状の仕様ではできないので、挿入対象がない所には、CCは置けません。少し考えてみるとノートがない所にCCを配置するのは、おそらく初期設定以外はないと思いました。
制作スタイルによっては、ノートとCCを別トラックに分ける方もいるので、その場合は直接レーンに書いていくことになります。私の場合は、CCを入れるのはほぼノートの前なのでこの挿入方で、効率アップが図れそうです。
音源によっては多くのCCを入れる場合もあると思います。音源専用にCCセット挿入用のマクロがあると便利になります。
あなたの使っている音源に合わせて、CCナンバーとCC値そしてタイミングを調整してみてください!
これを応用したのが、ピッチベンド0をノートオンの10Ticks前に入れるためのマクロです。
それでは、1つずつのロジカルプリセットを見て行きましょう。
まずは、ピッチベンド0を選択イベントに挿入するプリセットです。
フィルター対象
プロパティー>設定>選択イベント
実行対象
タイプ>値を固定>ピッチベンド
値1>値を固定>0
値2>値を固定>64
機能>挿入
これで、選択イベントに対してピッチベンド0を挿入できます。
次は選択イベントを10ticksマイナスするプリセットになります。
これで、選択イベントの10ticks前に動かすことができます。ピッチベンド0はノートオンのほんの少し前に入れたかったので、10ticksにしてみました。こちらもあなたの制作スタイルで有無やticks数を調整してみてください。
この2つをマクロにすれば、選択ノートの10ticks前にピッチベンド0を挿入できます。ギターなどピッチベンドを多用する打ち込みにおいては、とても便利なマクロだと思いますので、ぜひ使ってみたください。
これもショーットカットキー登録やボタン化をすると、さらに使い勝手が良くなると思います。あなたの制作環境に合わせてカスタマイズしてみてください。
以前のブログでピッチベントの値を変更するパレットも作っていますので、合わせてご活用くださいませ。
Cubase Tips #15【ロジカル】ピッチベンドのパレット化