
強拍・弱拍のノート選択の変拍子版です!Cubase Tips #28【ロジカル】強拍・弱拍のワンタッチ選択で作ったロジカルプリセットの応用です。
1拍目と3拍目のベロシティーを上げたい!あるいは8分裏のハイハットを小さくしたいなど、拍に合わせてノートの選択を行うロジカルプリセットを5/4や7/4拍子といった4/4拍子よりも多い拍でも使いたい!っと思っていました。
結果から伝えすると、ロジカルエディターのポジション>小節領域内はトランスポートバー位置の拍子に依存するということです。
前回Cubase Tips #28【ロジカル】強拍・弱拍のワンタッチ選択でポジション>小節領域内を使ってロジカルプリセットを作っていた時に開いていたプロジェクトは4/4拍子の曲でした。
そのため、ロジカルエディター側にも
小節領域内では4/4(4拍)=1920Tick
と認識されていました。しかし、ロジカルエディターはトランスポートバー位置の拍子を取得してくれます!
今回は、7/4拍子の曲中でロジカルエディターのポジション>小節領域内を選択し開いてみました!すると画像のように、小節領域内のデュレーションが増えています。
ロジカルエディタ―は賢いですね!しっかりと曲に追従してくるのは本当に素晴らしいです。
これに気が付くまでに、半月かかりましたがこれで5/4や7/4拍子といった変拍子も4/4拍子と同じように選択が可能となります。
それでは、実際のプリセットを作って行きましょう!
今後、5/4や7/4拍子、もっと言えば10/4や13/4 15/4拍子も作るかもしれません。と考えて行くと、13/4辺りが今の所、一番打倒かなっとなりました。
あなたが使いそうな拍の最大値でプリセットを作りましょう!!
プロジェクトのトランスポートバー位置の拍子を13/4に設定します。
升目は減っていますが、デュレーションはしっかり13拍分6240Tickになっていることがわかりますね。
ここからは、以前のCubase Tips #28【ロジカル】強拍・弱拍のワンタッチ選択と同じく拍の範囲選択を行っていきます。
1拍おきの強拍(1・3・5・7・9・11・13)を選択していくロジカルプリセットです。
ちなみにこのプリセットを7/4拍子に適応することも可能です。
7拍子以降のデュレーションが存在しないので、無効になり(1・3・5・7)が選択されます。
この動作を踏まえた上で、最初にお伝えした通り、あなたが使いそうな拍の最大値でプリセットを作っておくことが大切です。
これを前回Cubase Tips #28【ロジカル】強拍・弱拍のワンタッチ選択のように、8分音符の強拍、8分音符の弱拍、16分音符の強拍、16分音符の弱拍、そして2分音符の強拍、2分音符の弱拍ですべてのプリセットを作ります。拍が増えたのでちょっと大変ですが、地道にやっていけば終わります。
プリセットを作り終わったら、いつも通りパレット化をして行きましょう!
Cubase Tips #14【ロジカル】トランスポーズのパレット化と同じ要領で、「TouchOSC」とCubaseを繋いでいきます。
スタジオ設定からAndroidタブレット「TouchOSC」からの受信の割り当てをしてきます。どのCHの、どのCCを受信したら、どのプリセットを実行するかを決めて行きます。
割り当てが終わったら、「TouchOSC」エディターでボタンパレットを作って、スタジオ設定で割り当てたCCナンバーを順に入れて行きます。これで完成です!
これで、ワンタッチで強拍・弱拍のノート選択ができます!
ここで、このロジカルプリセットを使う際の注意点です!
ロジカルエディ―はトランスポートバー位置の拍子を適応前に取得します。
例えば、選択した箇所の拍子は7/4拍子で、トランポートバーの位置は4/4拍子の場合、ロジカルエディターは4/4拍子で適用を行います。
このように動作することを、覚えておきましょう。頻繁に拍子が変わる曲は、選択をする前は、必ずカーソル位置を選択範囲の左端に設定でトランスポートバーをしっかりと選択小節に合わせておきましょう!
これで、前回のCubase Tips #28【ロジカル】強拍・弱拍のワンタッチ選択での課題
>しかし、このロジカルプリセットには弱点もあります。5/4や7/4といった4拍を越える変拍子は選択ができないことです。
>これはもしたら、小節領域外の設定を加えることで解決できるかもしれません。今後、改良を加えたいと思っております。
上記が克服されて、1/4~13/4拍子の全ての強拍・弱拍の選択がワンタッチできるようになりました!
余談ですが、小節領域外の設定も検証してみました。
開始位置と終了位置が同じ場合は全て選択されてうまく行きませんでした。ピアノロールで選択していない(小節領域外?)の選択がされるのかとも思いましが、そうでもないようです。
小節領域外の設定はまだ掴み切れていませんが、当初の目的だった1/4~13/4拍子の全ての強拍・弱拍の選択がワンタッチでできるようになったので良しとします!小節領域外の設定はまた必要になった時に検証をして行きたいと思います。