前回のエクスプレッションマップExpressionMapのアーティキュレーションデータの置換えや命名規則の検証を踏まえて、今日は沢山のエクスプレションマップを効率よく使っていく方法を提案していきます。
Cubase Tips #40【ExpMap】エクスプレッションマップの命名規則と動作検証!!
次の2点について書いていきます。
1.アーティキュレーション名を全てのエクスプレッションマップで統一
2.エクスプレッションマップのリモートキーの統一
1.アーティキュレーション名を全てのエクスプレッションマップで統一
前回のCubase Tips #40【ExpMap】エクスプレッションマップの命名規則と動作検証!!にてエクスプレッションマップ内のアーティキュレーション名が完全一致することで置き換わり、正常に動作することがわかりました。
そこで、エクスプレッションマップのアーティキュレーション名を統一することで、よりスムーズにイベント移動が行って行けると思います。
音源ごとに同じアーティキュレーションでも違った名前や文字列や短縮形が使われていたります。
例えは、ロングトーンの場合
Long
Sustain
Sus
Vibrato
Vib
このように同じアーティキュレーションの表し方が沢山あります。これを一つのテキストに統一していきます。上記の場合だと、Long に統一です。
音源が増えていくにつれて、アーティキュレーション名も多くなりますので、早めにあなたの中で命名規則を決めておくことをおすすめします。
エクスプレションマップ作った後で、修正するのは大変です(今、私がやっているのであなたにはこのめんどくさい作業を回避してほしいです)
SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDS
Hollywood Orchestral Woodwinds
Hollywood Orchestral Woodwinds のエクスプレッションマップをSPITFIREのアーティキュレーション名に合わせていく!
過去に作ったエクスプレションマップをもう一度作り直しています。しっかりと置換えができるように、命名規則を統一した状態で組み直していきます。
過去の私は、音源メーカーのアーティキュレーション名をそのままエクスプレションマップに転写していました。しかし、それではメーカー違いの音源の間ではアーティキュレーションは置き換わりません。
ですので、今一番使っているSPITFIREのアーティキュレーション名に合わせていくことにしました。
この命名規則もエクセルやスプレッドシートなどにまとめておくといいと思います。
そこからコピぺすることで、打ち間違えを防ぐこともできます。
2.エクスプレッションマップのリモートキーの統一
命名規則の統一と合わせて、リモートキーの統一も行っておくと音源が変わっても、スムーズにアーティキュレーションの切り替えが行えます。
上の表の中で、A-1~C1までのキーが指定してあります。これも音源に割り当てられているキースイッチのままではなく、あなたのオリジナル(使い易い)の配列に統一していくことをおすすめします。
私の場合は、88鍵キーボードを使っていて、鍵盤ごとの役割を決めています。例えば
B-1 Legato
C0 Long
E0 Trill Half
F0 Trill Whole
F#0 Marcato
G0 Staccato
G#0 Spiccato
A0 Pizzicato
といった具合に、音源毎のキースイッチをそのまま使うのではなく、あなたの決めたキーで常に同じアーティキュレーションが鳴るようにしておくと、音源の差し替えをするときも便利です。
SPITFIREさんのすごい所は、88鍵にキースイッチがしっかりと収まる様に音域や個数を調整してくれている点です!実用性が本当に素晴らしいですね。ありがとうございます!
上の画像のエクセルデータもおいて置きますので、あなたのオリジナル(使い易い)の配列作りにご活用くださいませ!
Flowlight_ExpressionMap_Templete_20191210.xlsx
名前の違いでも、数クッリク手間が省けます。日々の制作の中で、改善できる方法を探っていくのもとても楽しいですね。
小さなことをコツコツ改善して、作業時間を減らしてより創作時間を増やし行きたいです!!