Cubase Tips #15【ロジカル】ピッチベンドのパレット化


ピッチベンドの半音上の数字を覚えていますか?私は、最近思い出せなくなります。使うときに毎回ググっている自分がいて、今回ピッチベンドのパレット化をすることに決めました。

最近めっきりピッチベンドを使う事がなくなって(音源のキースイッチに頼っている)ますが、月に数回ピッチベンドを入力する機会が訪れます。前回のCubase Tips #14【ロジカル】トランスポーズのパレット化の応用編という感じで、ロジカルエディター、マクロと「TouchOSC」の組み合わせで、ピッチベンドの半音単位での数値入力をワンボタン化してきます。

これが今回作った「TouchOSC」でのボタンレイアウトになります。ピッチベントを選択後、このボタンを押すことで目的の数値を入力してくれます。(ベンドレンジが12の場合)半音が683でそれを12回繰り返します。

 

今回、ロジカルプリセットの値にモザイクをかけています。こちらのやり方はネットを検索して出てこず、教材を作られた先生のオリジナルプリセットのようなので、気になる方はこちら⇓

「Cubaseカスタマイズの教科書」

を一読して頂ければとと思います。値段は少ししますが、それ以上のすごい情報量です!まさにCubaseの論文になっております。私はこの本でとても沢山のことを教えて頂きました。本当にすばらしい本です!

 

早速まずは、+方向 のロジカルプリセットを作って行きましょう!

ロジカルエディタでのピッチベンドの入力は少し計算が必要です。というのも、数字を見てもらえればわかる通り-8192~-+8191と通常のMIDIの128段階に比べて数値が細かいからです。

こちら+方向へのプリセットです。一回の適応でおおよそ+683されます。ここで「おおよそ」と書いたのは、小数点以下の値により、数値が上がるごとに少しずつ誤差が出てくるからです。これを連打することでは、正しい値(多分聞き分けられない誤差ですが)が取得できないので少し改良します。

力技ですが、値を調整したプリセットをもう一つ用意します!

値1を微調整した、この二つのプリセットを組み合わせること(マクロ)で正確な数字を入力できるようにします。

 

次は、ー方向のロジカルプリセットを作って行きましょう!

+方向と同じように、値を微調整することで、狙ったピッチベンド値を得ることが可能になります!

 

2.マクロでバリエーションを作りましょう!

+とー方向にプリセットを2種類づつ作ったら、マクロを組んで行きます。

このような感じで、2種類を組み合わせて狙った値にしていきます。

 

ここから、先は前回のCubase Tips #14【ロジカル】トランスポーズのパレット化と同じ要領で、「TouchOSC」とCubaseを繋いでいきます。

 

3.スタジオ設定からAndroidタブレット「TouchOSC」からの受信の割り当てをしてきます。どのCHの、どのCCを受信したら、どのマクロを実行するかを決めて行きましょう。

注意:ここで設定するCCナンバーは音源に使われていないものにしましょう!

 

4.割り当てが終わったら、「TouchOSC」エディターでピッチベンド用のボタンパレットを作って、スタジオ設定で割り当てたCCナンバーを順に入れて行きます。これで完成です!

これで、タブレット上から直観的に狙ったピッチベンド値をワンタッチで入力することができます。

 

「Cubaseカスタマイズの教科書」

こちらの教科書を参考にしてぜひロジカルプリセットを組んでみてください!

 

ちなみにピッチベンドを0に戻すロジカルプリセットはネットにあったのでこちらにも載せておきます。

このピッチベント0プリセットを入れるだけでもかなり効率は上がります。私は「Alt+P」に入れて使っております!選択して適応することでピッチベント0になりますのでぜひ試してみてください。

 

 

 

 

Cubase質問BOX

Cubaseに関するご質問・ご要望 そして、あなたが知っている便利機能などがありましたら、こちらからメッセージをお願い致します。


    Cubase Tips #15【ロジカル】ピッチベンドのパレット化” に2件のコメントがあります

      1. こちらこそ、Cubaseについての300ページもの知識共有をいただき本当にありがとうございます。第14章ロジカルエディターは宝の山でした!

        私も松岡様とお話する機会をいただくことができれば、とても嬉しくです。コメントありがとうございました。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA