こんにちはFlowlightです。今日は、これまでなぜか?やってこなかったベロシティーVelocityのパレット化をしていきます。
ベロシティーVelocityのパレット化をやろうと思ったきっかけは、先日エクスプレッションマップを紹介したPREMIER SOUND FACTORY Shakuhachi Premier Gなどなど
ベロシティーで奏法表現が変わる音源への対応です。これまでも、ベロシティーで奏法表現をコントロールする音源は何度も出会ってきました。SPECTRASONICS Trilianはその最たるものです!いつもお世話になっております。
今回の解説ではベロシティー値をワンタッチで入れる事ができるようになります。
それでは、早速、まずはCubaseのロジカルエディタ―でプリセットを作っていきます。
今回もとてもシンプルなロジカルプリセットです。
タイプ>等しい>ノート And プロパティ―>設定>選択イベント
値2>値を固定>100(ベロシティー値)
機能>変換
これで、選択したノートを設定したベロシティー値にすることができます。
このプリセットを今回は10刻みで作って行くことにしました。
上の画像のように数値を変えた15種類のプリセットを作りました。
そして、このプリセットを実行するためのボタンを「TouchOSC」に作ってつないでいきます。
Cubase Tips #14【ロジカル】トランスポーズのパレット化と同じ要領で、「TouchOSC」とCubaseをつないでいきます。
「TouchOSC」とCubaseのつなぎ方の設定方法・解説はこちらのブログで行ておりますので、合わせて参考にしてみてください。
Cubase Tips #66【機能】TouchOSC スマホでミキサーコントロール Mixer
スタジオ設定からAndroidタブレット「TouchOSC」からの受信の割り当てをしてきます。どのCHの、どのCCを受信したら、どのロジカルプリセットを実行するかを決めて行きましょう。
注意:ここで設定するCCナンバーは音源に使われていないものにしましょう!
割り当てが終わったら、「TouchOSC」エディターでベロシティー用のボタンパレットを作って、スタジオ設定で割り当てたCCナンバーを順に入れて行きます。これで完成です!
これで、タブレット上から直観的に狙ったべロシティー値をワンタッチで入力することができます。
パレット化シリーズも増えてきましたね!
Cubase Tips #36【ロジカル】CC変換・削除をパレット化
Cubase Tips #15【ロジカル】ピッチベンドのパレット化
Cubase Tips #14【ロジカル】トランスポーズのパレット化
以下のブログで紹介した、拍ごとのノートを選択するものと組み合わせて使うとタブレットだけで編集もできるので効率的です。
Cubase Tips #42【ロジカル】5/4や7/4拍子等の変拍子の強拍・弱拍のワンタッチ選択
ベロシティーのパレット化と合わせて「挿入ベロシティー1~5」もボタン化しておきました。
Velocity Level1~5になります。これで10刻みではないピンポイントなものが何個か必要になった時も対応できそうです。
設定したベロシティーに変更のショーットカットもボタン化しておくことにしました!
タブレットのボタンをポチポチするだけで、MIDI編集がどんどん行えるようになります。これをもっと発展させて行けば、タブレットである程度の編集が可能になりそうです!
今後は、Velocityが○○より大きいものを選択などのロジカルプリセットをもっと用意してボタン化していきたいです。Cubaseのカスタマイズは本当に楽しいですね!!
Cubaseのカスタマイズをより詳しく知りたいというあなたはこちらの書籍をどうぞ!
こちらの教科書を参考にしてぜひロジカルプリセットを組んでみてください!
最近の悩みとしては、まずショートカットがなかなか覚えられないこと!それで、タブレットにどんどんボタン化をすることにしました。
そこでまた悩みが、タブレットのページがどんどん増えて行き、配置を悩み始めています。
上記のようにボタン同士を組み合わせることで、編集が効率化できる場合もあるので、これからも配置は悩んで行きそうです。
できればもっと大きな画面で操作がしたいですね。タッチスクリーンの導入も検討しているところです!
そして、Reperをものすごくカスタマイズされておられる、作曲家REVさんのツイートがとても興味深かったです!
Reaperの好きな所を一つご紹介。あらゆるショートカットをボタン化して画面の端に配置できること。例えば、添付した画像の「Kontakt」というボタンを押せばKontaktを読み込んだトラックを作成出来たり。 pic.twitter.com/LEoe5mhWCL
— REV (@revmusicprod) January 18, 2020
画面上好きなところに好きなコマンドをボタン化できるのは、かなり魅力的な機能です!とても興味深いツイートありがとうございます。
SteinbergさんぜひCubaseにもこのようにショートカットやマクロをアサインできるボタンを作ってほしいです。
これがあれば、ワークフローもまた変わっていきそうです。