Cubase Tips #17【ロジカル】声部・和音の分割で紹介したロジカルとマクロの組み合わせてはどうでしたか?反応が結構あったので、嬉しかったです。しかし、実際使うともっと小回りが利くロジカルプリセットやマクロがほしくなるものです。やはり使っていると気が付きますね。
ストリングス(Violin1,Violin2,Viola)や金管(Horn1~4、Trombone1~3)など、同じような動きをしているパートを声部ごとにイベント分け・分割してくこちらのロジカルプリセットとマクロはいい感じに動作してくれます。
しかし、実際制作の中で使ってみると、正直使いにくいです。使いにくい問題点が3つあります。
1つ目の問題は、ロジカルプリセットがイベント全体に適用されるので、出来上がっている部分も選択されてしまう。
これを回避するには、分割したいノートのみのイベントを用意しなければなりません。
はさみで部分的に切る等、下準備がかなり必要になります。はさみで切ることで、エクスプレッションマップExpressionMapの情報が失われたり、後で繋げるとCC挿入されるのでそれを消すのもちょっと面倒でした。
これは、ロジカルプリセットを選択範囲内でのみの適用にすることで解決できました!
プロパティ― 設定 選択イベント を And で追加することで選択したイベントの最低音を選択されます。
2つ目の問題はマクロ内の「選択を反転」です。これがくせ者でした。イベント内に他のノートが入っていると選択反転で和音以外のものが選択されてしまいます。これは、上のロジカルエディタ―と違って改良すること(元の選択範囲を認識させる)ができません。
「選択を反転」をロジカルエディタ―で作成してサイクル内だけを反転が出来ればいけるかもしれないですね!書いていて気が付きました。これは、追って検証してみます^^
3つ目の問題は適用前には常に、元のデータが最低音のパートにないといけないことです。ストリングス(Violin1,Violin2,Viola)の場合だと必ずViolaにノートデータをもって来なければなりません。これも意外と手間だなっと感じていました。
この3つの問題を解決するためには、マクロを組まない!という選択が現状の持っている操作スキルでは一番柔軟な対応でした。
マクロを組まないというと、最初と変わらないじゃないかっとなりますが、補足すると、一連のマクロを小分けにして小回りが利くようにしました。
まずは、選択したイベントの最低音を選択のロジカルプリセットはキーボードショートカットに入れました。私は「 / 」に入れて使っています。
そして、「編集-前のパートを有効にする」「編集-次のパートを有効にする」もキーボードショートカットに入れました。私は「T」と「U」に入れて使っています。
それから、マクロを1つ作りました。
Ctrl+Xのデフォルトの切り取りに「カーソル位置を選択範囲の左端に設定」を付け加えたシンプルなものです。
これもブログを書き始めて気が付きました。切り取りを行った後はほぼ同じ位置にペーストしている!
日常の操作の中で、意識せずやっていました。気が付かないもんですね、、、、これはホントに効果的でした。
これに加えて、Cubase Tips #1【マクロ】次のパートへ選択CCをコピーで紹介したマクロの切り取り版も作りました
選択したイベントを切り取り、次のパートへ貼り付けを行うマクロです!ちなみに現時点で、私はこのマクロをキーボードショーカット「 ] 」に入れてます。コピーは「 [ 」なので、その下ですね。
ここで紹介したロジカルプリセット、マクロ、そしてキーボードショートカットを使て、声部分割をしていきます。
例は、ピアノスケッチに入っている右手のパートをViolin1,Violin2,Violaに分けていく様子です。
マクロは一連を長く組むのもいいですが、小回りが利く小さなものを組み合わせていく事も大切だと最近感じています。
選択したイベントの最低音を選択のロジカルプリセットに関しては、最低から2音、最低から3音、最低から4音、辺りまでプリセットがあるといいですね。願わくば、キーを押した回数で選択が上がって行くようなマクロ?が出来ればいいですが、、、。これはパッと作り方が思いつかないので、音数ごとのプリセットをいつも通り「TouchOSC」にパレット化をするのが早そうです。
短縮したい作業があるから、マクロが組める!!やはり一番重要なのは日々制作して改善点を見つけていくことですね。あなたも制作を行いつつ、その作業を俯瞰して見てくださいませ。