こんばんはFlowlightです。今日はキースイッチ(ピアノロール上のノートデータ)をエクスプレッションマップExpressionMap(アーティキュレーション情報)へ変換するやり方を紹介します。
最初にお伝えしておきます!
「新しい音源を買ったら、最初にエクスプレッションマップを作りましょう!」
これを言ったのは、キースイッチ (Key Switches)をエクスプレッションマップ(Expression Map)へ変換するのは意外と大変だからです。私も自戒を込めてこのブログを書いております。
まず始めに、Cubase以外にインストールするツールがあります。
こちらのloopMIDIを使いますので、事前にインストールと使い方を見ておいてくださいませ。
loopMIDIの使い方!
https://haramikata.jougennotuki.com/loopMIDI/page72.html
概要を説明すると、MIDIをループバックさせてエクスプレッションマップに書き直して行きます。
手順は以下の6つです!
1.ノートと同じキースイッチのエクスプレッションマップ用意する。
2.キースイッチのノートだけのイベントを用意する。
3.ダミーノートを作成する。
4.2つのMIDIトラックの間でloopMIDIを使ってMIDIをループバックさせる。
5.ループバックしてきたMIDIを録音する。
6.ダミーノートを削除して、元のMIDIデータと統合する。
以上が、手順になります。それでは、1から順に解説をして行きます。
1.ノートと同じキースイッチのエクスプレッションマップ用意する
キースイッチとして入力していたノートと同じリモートキーでエクスプレッションマップを用意します。音源固有のキースイッチと同じになる様にしておかないとコンバートした時に違うアーティキュレーションになってしますので、しっかり合わせておいてください。
2.キースイッチのノートだけのイベントを用意する。
キースイッチ以外のノートデータ(音が鳴るもの)そして、入っているすべてのCCデータを消しておきましょう。MIDIの遅延を少しでも抑えるためです。
3.ダミーノートを作成する。
キースイッチノートをコピー&ペーストして同じ開始位置のキースイッチ領域外に配置しておきます。ノートが入ってこないとエクスプレッションマップの書き込みが行われないための対策です。
4.2つのMIDIトラックの間でloopMIDIを使ってMIDIをループバックさせる。
今回は MIDI 01が送信側、MIDI 02が受信側です。設定は以下の通りです。
・MIDI 01のアウトプットをloopMIDI Part
・MIDI 02のインプットをloopMIDI Part と同じポートに設定します。この時、CHナンバーも同じにしてください。
もう一つ、受信側のMIDI 02には最初に作成したノートと同じリモートキーのエクスプレッションマップを入れておきましょう。
5.ループバックしてきたMIDIを録音する。
MIDIを録音して、MIDI 02に出来たものが上の画像になります。最初のアーティキュレーション情報以外はうまくエクスプレションマップに変換できていますね^^b
6.ダミーノートを削除して、元のMIDIデータを統合する。
頭のアーティキュレーションを手動で入れて、ダミーノートデータを削除します。そして、元のトラックのキースイッチデータ(ノート)を削除して、エクスプレションマップの設定を行い、作ったMIDI 02のイベントをマージしましょう!
MIDIの遅延でエクスプレションマップのデータが少し遅れているかもしれないので、データ全体を数ティック前にもっていき、エクスプレションマップがうまく動作することを確認してください。
これで、キースイッチ(ピアノロール上のノートデータ)をエクスプレッションマップ(アーティキュレーション情報)への変換が完了しました。
多くの手順を踏まないといけないでの、キースイッチデータが少ないのであれば、手動入力の方が早いです。
大量にキースイッチがある場合は、この方法をお試しください。
Cubaseだけで内部結線(MIDIのループバック)が出来ればloopMIDIを使わなくてよいので、少し簡単にできると思います。もしCubaseの内部結線の方法をご存知の方がいたら、下のメッセージで教えてくださいm(--)m
現状、Cubaseの内部結線の方法がないのであれば、Steinbergさん!!できるようにしてほしいです。MIDIを内部でパラアウトしてデータ記録できれば、もっと便利になると思います!
最後にもう一度書いておきます!
「新しい音源を買ったら、最初にエクスプレッションマップを作りましょう!」