SIG-Audio#12の感想


 こんにちはFlowlightです。
12月になりだいぶ寒くなって参りましたね。いよいよ本格的にに冬がやってきたな~っと感じる今日この頃です。今回は、先日参加をしてきたSIG-Audio#12の感想を少し残しておこうと思いました。
SIG-Audio#12 効果音制作ベストプラクティス(後編)
講演の詳細はこちらにございます。今回も前回に引き続き効果音の作り方を特集しておられました。

講演1.「シューティングゲームサウンドの作り方」
講演者:石川 勝久
こちらの講演は、とにかくタイトルにもあるように「シューティング」に特化したものでした!一番大切なことはズバリ『アッタク』です。効果音は長いものでも10秒ぐらいです。短いものになると1秒未満。その中で、音の意味を伝えたいかないといけないわけです。「シューティング」は特に同時発音数が多いので、1音が鳴ってから次の1音がなるまでの間隔は数十msです。その中でも、埋もれないように、聞き分けられる音にしていくためには、『アタック』に特徴を持たせることが重要になってきます。もはや連打で鳴らすことが前提なので、連打で鳴らした時の気持ち良さというのも考慮して作られていました。この辺りのさじ加減は、経験によるところ大きいと思います。また、発音のプライオリティの付け方や発音数の調整なども経験に基づいたものを聞けて非常に面白かったです。ADX2で調整をしながら最適なところみつけていく!そういった調整作業も興味深かったです。

 また、どんな環境やツールで制作をされているかも紹介されてました。
Beam2002(ビーム2002)http://soundengine.jp/software/beam2002/
こちらは、ビーム音などを作る時に使用されてました。ある程度辺りをつけて、パラメーターをランダムで変更していき、よさそうなのができたらwavで出して素材にしていくということでした。単純波形を使うのが大切だなっと感じました。沢山音がなる場合、やはり抜けてくるのは、単純なサイン波だったりします。必ずしもリッチな音がいいとうわけではないということですね。前回のSIG-Audio#11でも言っておられましたが、少し汚してあげたり、単純にしてあげることで、目だって来るということでした。
そして、二つ目のツールは
UVI Xtreme FX http://www.uvi.net/jp/synth-sound-design/xtreme-fx.html
こちらはとにかく即戦力になるFX素材が入っており、それを映像に合わせて演奏!MIDIで扱えるので、とても便利そうでした。効果音に困ったときはまずこれを立ち上げれば何かしら出てきそうな感じです。そして、味付けをしていくプラグインの数々。個人的にはFG-Xが気になりました。このように製作過程をそのままご紹介しておられたので非常に面白かったです。「シューティング」に特化した思考の仕方も興味深かったです。

講演2.「プラグインを活用して効果音を作ろう!」
講演者:中條 謙自
こちらの講演もそのまま制作環境のご紹介でした。とにかく使っているツールの紹介が秀逸でした。
Zero-G Rise Designer, Whoosh Designer and Impact Designer
http://www.zero-g.co.uk/store/kontakt-sound-designer-collection-p527.php
こちらをプロツールスに立ち上げてガンガン素材として使っておられました。ツールの使い方はもちろんですが、一番大切なことは、すべての素材を同じHAプラグインに通す所でした。講演の中で度々『サチリ方』というワードが出てきましたが、まさにこれが統一感をとるためには重要なんだなっと思いました。一つのゲームで効果音は数百~数千多いものですと数万となるので、それらを同時に鳴らした時に、調和して混ざるかどうかはわかりません。作る時から少しずつキャラクターを近づけておけばある程度そろった段階で組み込むことができる。最終的に完成した時もまとまって聞こえてくる。これはとても大切なことだと思いました。懇親会で話した方に、何人ものサウンドエディターを統括しておられる方がおられました。やはり一番の悩みは人それぞれの音を整えていく作業が大変だというものでした。ワークフローは個人で大きく違います。ですが、そこにある程度プラグインなどの規定を設けておくと最終的にまとまってくるのかもしれませんね。また、一つ一つを丁寧に調整しておくことも大切ですね。中條さんの几帳面な作り方がプロジェクト画面に溢れておりました!

 こんな効果音の作り方のご紹介をされておられれました。非常に興味深く日々の制作にも生かしていけるものでした。最後に、懇親会で一番印象的だった一言が『この数百倍はノウハウもってますよ』っとある方が言っておられて、、、ですよねっと頷くことしかできませんでした。やはりゲーム作りは作った分だけどんどんノウハウが積み重なっていくものだろうなっと。私も、もっともっといろんな経験して行きたいと改めて思いました。日々精進してまいります!そして、次回も楽しみにしております!


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