こんばんはFlowlightです。昨日ついにCubasePro9が発売になりましたね!8.5から1年程でしょうか。かなり早いメジャーアップデートで正直驚いる所です。タイトルにもあります通り、今回は8.5を半年ほど使ってみてのレポートになります。といいますか、主にバグ報告になります。最初に書くのも何なんですが、今回のCubasePro9のアップは少し早すぎたのではないかと感じました。8.5リリースからマイナーアップデートはわずかに3回、、、。8ヶ月で2回のアップデートは少ないと思いました。その2回も主なクラッシュバグを取り除いたのみでここ6ヶ月間は動きがありませんでした。DoricoやPro9の開発で手一杯だったということだと思います。新しいものの開発で大変忙しいかったのでしょう。最近は、ラップトップ向けのDAWとしてのレイアウトやツールの開発に注力していたように思いました。それはここ数年の流れだったと感じています。開発も昔に比べると非常に大変になってきているのでしょう。昔は2ヶ月に一度くらいはバグフィックスのアップデートが来ていたような気がしますが、そこまでサポートに予算が掛けられないのが現状なのかもしれないですね。サブスクリプション方式に移行しないのだろうかとも思っているのですが、、、。Cubase9が出ましたが、どうかお願いです。Cubase8.5のアップデートをしばらく続けてくださいませ。よろしくお願い致します。
前置きが長くなりましたが、8.5にバージョンアップしてから半年程使い込んできたので色々と感想などを書いていきます。まずは良い点を上げていきます!
1.パフォーマンス効率が非常に良くなった!
8.5になってスパイクが激減しました。これにより、さらにシステムに余裕が生まれ制作がし易くなりました。7.5ではスパイクがかなり入っているものを8.5に持っていくと非常に安定して再生することができました。この向上は当時かなり驚きました。
2.別プロジェクトからのファイルコピーがやり易い。
8.5から「読み込み」に「プロジェクト内のトラック」というのが追加されて、別プロジェクトからトラックを持ってくるのが非常にやり易くなりました。また、この方法でやらなくとも、別プロジェクトを立ち上げた状態で、ファイルを選択して移したいプロジェクトにドラック&ドロップすることでファイルをコピーできる。これによって複数のファイルをいっきにコピーできるので作業もぐっと捗ります。今後、もう少し進化をしてプロジェクトを有効化しなくてもある程度ミキサーの設定などがのぞけて、且つ別のプロジェクトにコピーできるようになるとさらにありがたいですね。例えば、ラックインストゥルメントで鳴らしていたトラックの設定をそのままコピーできるようになるといいですね。VEPとかパラ出しの音源はどうしてもミキサーの設定がコピーしたくなる。なので最近は、とにかくトラックインストゥルメントだけでなるべく作るようにしています!
3.細かな設定が保存できる
これもレイアウトの維持を助けてくれています。インスペクターやトラックの表示を細かく設定できる。そして、それを保存しておける。これは非常にありがたいですね。視認性が格段に上がりますし、いらないものはどんどん隠してすっきりとした表示にすることができます!
右下にある歯車の設定アイコンから細かく設定できるのが非常に良かったです!
正直、使っていない機能やアイコンが多すぎですね。多分、Cubaseの便利な機能の2割も使っていないのではないかと思っています。自分の知らない便利機能がかなり隠れているのだと毎度のバージョンアップの時に感じます。それもあってか、バージョンアップで新機能の追加を望むというよりは、既存の機能や性能を強化していってほしいというのがここ数年非常に強くなっておりました。(それでは利益にならないのですよね、、、。開発費も大変なんだろうなっと。サブスクリプション方式に移行して手厚いサポートを望んだりもしています。そうすると、新規ユーザーは増えなくなりますが、、、)
そして、ここからはバグの報告や要望になります。かなり細かいことかもしれませんが列挙していきます!
1.表示バグをとにかく何とかしてほしい! (Cubase9でも起こります!)
これが一番困っているものですね。これは一例ですが、マスターフェーダーが消えたり、エクスプレッションマップがおかしかったりっと制作をしていていたるとあちらこちらで表示がおかしくなっていって、再表示の手間がかかります。開き直すと、うまく表示されてたりするのですが、こういったバグ表示が多いですね。一番困ったのが、ミキサーウィンドの拡大率がラック出し入れやチャンネルセレクターやコントロールルーム表示/非表示をした際に、勝手に変わってしまうものです。どんどんフェーダーの幅が小さくなっていって最小まで行ってしまいます。私はウィンドのレイアウトの都合上、ラックの出し入れを結構やるのでそのたびにレイアウトを直すのが煩わしかったです。9になって下に表示できるようになったので、もしかしたら少しは解消されたかもしれませんが、、、。
私のウィンドレイアウトはこんな感じです。正直、9のような感じでずっと使っておりました。ですので、9には期待をしております!
2.オートメーションの複数移動ができなくなった。
8.5からだと思いますが、複数選択していっきに移動することができなくなりました。選択範囲内の四角の部分をもって移動できる機能は大変助かっております。が、複数の移動ができないのは困りました。逆に手間がかかるようになってしまったので、ここも9で直っていることを願います。
同じく、オートメーションの複数コピー&ペーストもできないので、できるようにしてほしいですね。たとえば、ボリュームとパンをいっきにコピーしたいときなどがあるので改善をお願い致します。
3.クリックでループする機能を環境設定から外せるようにしてほしい。
これは8.5からの機能だと思いますが、ルーラーの上部をクリックするとロケーター内をループ設定にする機能です。
これ8.5.0の時は環境設定で無効化することができのですが、8.5.2になって無効化ができなくなりました。クリックをしてその場所から再生をしたいのに、ループになってしまう!また、左右ロケーターを一点に置く事ができなくなったのも再生をピンポイント行う際に前述した誤クリックしてしまう一つの原因だと思います。なぜ範囲でないとロケーターを配置できなくなってしまったのか。ここも改善してほいしですね。
4.オーディオファイルの複製の機能を無効化したい。
これも比較的新しい機能だと思いますが、オーディオファイルの右中央の四角をドラックして伸ばすと、伸ばした分だけ複製される機能です。これはトラック数が多くなり、垂直方向の拡大率小さくなったとき、フェードアウトとバッティングして非常にクリックポイントが小さくなる。今までは、フェードアウトとファイルの引き伸ばしだけだったのが、間にこの機能が入ることで非常にフェードアウトが掛けにくくなりました。垂直方向に拡大すればいいのでしょうが、今までできていたことできなくなるのは困りました。これも、環境設定で無効化できるようにお願い致します。
5.エクスプレッションマップを強化してほしい。
この機能は実装された長いですが、一向に進化しないので、ここで改めて要望をしたいです。まず、一番はやって頂きたいのは、アーティキュレーションを上下移動できるようにしてほしいです。ドラックで上下移動やキーボードで上下させて切り替えができるようにしたいです。基本的にキースイッチと同じ仕様で使いたいのでコントロールレーン上で上下できないのがわずらわしいです。いちいち書き直さないといけないのは手間がかかりますね。
また、このエクスプレッションマップで設定したキーをキーエディターに入力した際にも、それがエクスプレッションマップに反映される仕様にしてほしいです。最近の音源はC-2とかにキースイッチが入っているものがあります。それをエクスプレッションマップでC0に設定しなおして使用しています。従来のノートを置いてキースイッチを作ってもエクスプレッションマップに反映、アーティキュレーションが変更できるようにしてほしいです。現状の仕様ですと、MIDIキーボードなどで弾きながら切り替えたものを後でアーティキュレーションに置き換えないといけないので。
また、エクスプレッションマップの設定のところをフォルダ階層が作れるようにしていただきたいですね。音源毎エクスプレッションマップを作っているとかなりの量になって行きます。どんどん溜まっていくので、これも実装をお願いします。
6.スタインバーグキーへのアクセスを減らしてほしい
これは、ライセンスの関係上しょうがないのかもしれないですが、トラック追加やセンドリターン、書き出しなど様々な場面でUSBにわざわざアクセスしに行きます。これが原因かわわかりませんが、8.5になって7.5に比べて圧倒的に書き出しが始まるまでの時間が長くなりました。これに関しては、他にも原因がありそうですが、、、。この頻繁なアクセスはWaveLabにも言える事で、特に一括処理では、ファイル毎アクセスをしております。これが原因かはわかりませんが、ファイル処理がおかしくなってファイル終わりに変なノイズが乗っていることが多々ありました。いずれにしても、頻繁にアクセスすることで、作業が一時停止しているような気がします。もう少しアクセスを減らすことができれば、スムーズにセンドアサインやルーティング、書き出しなどがスムーズに行えると思います。
7.オートメーションリードのボタンが危険
プロジェクトウィンドの上部にあるこのオートメーションリードを一括ON/OFFするボタンです。が、このボタンが非常に恐ろしい。どういうことかというと、例えば600トラック程あるMAのプロジェクトで、そのうち400トラックにオートメーションを書き込んだとします。その際、ONとOFFのトラックが混ざった状態で、このボタンを押すと、、、ワンクリック目で全てOFFになります。次のクリックで全てがONになります、、、。オートメーションが入っているトラックと入っていないトラックがわからなくなります。一様、「使用中のオートメーションを表示」という機能はありますが、トラック数が多いともう大変。開きなおした方が早いです。本当にこれは危険なボタンなので、M.S.L.R.W.Aを独立表示/非表示できるように変更するか、もしくはRの一括ON/OFFの仕様を変更して頂ければ危険を回避できると思います。
8.ステップ入力にバグがあるらしいです
こちらもツイッターに寄せられたバグです。
この他にもあるので箇条書きにしていきます!
・Q-LinkのON/OFF状態を再起動時も保持してほしい。
(私は常にONの状態で制作しているので、毎度ONにするのがわずらわしい)
・時々タスクバーからいなくなる!
クリックすると現れる。(落ちているわけではないのいいのですが、消えると怖い)
・起動した後に最前面に来ているのかどうかわからない。
(Ctl+Oを押してもプロジェクトを開くができないときがあるので、しっかり最前面にいるのかどうかがわかるようにしてほしい)
・ミキサーの設定コピーをする際の手のアイコンになるまでのタイムラグがありすぎる。
(チューニング次第ですね)
・オートメーションの表示順番を変えられるようにしてほしい。
(ボリュームの次がなぜかMute。Panの使用頻度の方が多いので表示順を選べるようにしてほしいです。)
・トラックカラーも複数選択でインスペクターからもいっきに変更できるようにしてほしい
(カラーパレットを使えばできますが、セクションごとに同じトラックカラーにしたいので、一つ一つやるのが手間である)
・プラグインエフェクトのON/OFFやバイパスがおかしくなる。
(エディター上でON/OFFやバイパスした後にミキサーに戻ると変更できなかったりすることがある)
また、重複する部分のありましたがバージョンアップ直後に使用して気がついたバグもまだまだ残っているのでこちらもぜひ参考にして頂ければと思います。
バージョンアップ直後に書いた記事はこちら
以上、私が8.5を使ってみて感じたこと、気がついたことを書かせて頂きました。かなり、細かい部分かもしれませんが、ちょっとしたことで手間がだいぶんかわってきます。特殊な使い方をしているとは思わないので、同じような悩みを抱えておられるユーザーさんは数多くいると思います。もし、この他にもバグなどがありましたら教えて頂ければ幸いです。っと言ってもすでに9が出ているの今度は9のバグになるのでしょうね。私も早めに9に移行したいと思います。恐らくですが、バグは9にも引き継がれているような気がします。
前々から書こうと思っていたブログでしたが、なかなか書き終わらず、、、結果的に9が出てしまった後になってしまいました。とにかく今だと思い今回要望など色々を書いてみました。
どうかこの記事が開発のスタッフ様のところに届くことを願っております!
最後になりましたが、今までも、そしてこれからもCubaseにはお世話になりっぱなしだと思います。このソフトがないと仕事は進まないし、私にとっては欠かすことのできない大切な道具の一つです!もうかれこれ15年ほど愛用させて頂いております。恐らく、一生Cubaseを使い続けていくと思いますので、これからも開発を応援して行きます!どうか開発をとめることなく、これからもどんどん進化をして行ってほしいです。近いうちにPro9も導入してレポートを書きたいと思います。どうか開発スタッフの皆様、末永くよろしくお願い致します。
本日Cubase9の起動を無事に確認致しました!