今日はMIDIの機能の中にある、ノートの削除に的を絞って解説、検証、紹介をして行きます。
最初に、あなたはこの項目、このウィンドを開いたことがありますか?
ノートの削除の普通にDeleteキーでやっていたので、この機能を使ったことは1度もありませんでした。
私は13年程Cubaseを使って来て、1ヶ月程前に初めてこの機能があることを知りました。
どこかで見たようなバーもありますね。ロジカルエディターを彷彿とさせる武骨なデザインです。
これでが何ができるのかというと、俗にいう
ノートのゴミ取りがすばやくできる!!
これまで、気づいた時に手動かもしくはロジカルエディタ―を使っておりました。
このノートの削除を使う事で、ロジカルエディタ―を使わずとも、ノートのゴミ取りができます。
ゴミノートとは極端に短いノート(10Ticksとか)だったり、ベロシティーが0のノートのことです。
極端に短いノートは、ノートやイベントをはさみで切って分割した際に混入したりします。
あるいはオーバーラップを解消した際に、重複ノートが0Ticksのノートになったり、編集している中で発生してきます。
同じノートを重ねてからオーバーラップを解消(モノ)を適応すると、下に隠れたノートの長さ0になりますが、存在しており、これがエラーの原因となり発音やコード認識がおかしくなる場合もあります。
MIDI録音では、弾き方や鍵盤、そして録音テンポにもよりますが、10Ticks以下のノートが入ることはなかなかありません。(テンポが50以下で、スタッカートで引けば10Ticksぐらいにはなります。)
このノートの削除を使う事で、ロジカルエディタ―を使わずとも、ノートのゴミ取りができます。
設定はシンプルで、長さとベロシティーを指定してOKを押すだけです。
動画は20Ticksに設定をして、ベロシティーは20に設定。「いずれか」で実行しました。
上の動画からわかるように、2つのゴミノートの内、上のノートは消えましたが、下は残りました。
設定値未満のノートが削除されるようですね。
あなたもこのノートの削除を使って、ゴミ取りをすばやくやってみてください。
合わせて、この処理と同じようなことが行えるロジカルプリセットも紹介します。
15Ticks以下のノートを削除するロジカルプリセットです。
Velocity 0 のノートを削除するロジカルプリセットです。
この二つをマクロで組み合わせることで、ノートの削除をあなたの好みの値で行うプリセットも作れます。ぜひお試しくださいませ。
ノートの削除はシンプルなので、とてもわかりやすく直観的に操作できるのでとてもいいですね。
欲を言えば、ノートの削除にオリジナルのプリセットを作れるようにしてほしいですね。開くたびにデフォルトの値に戻るので、再設定が必要になります。
そこはロジカルプリセットの方が便利です。今後のアップデータに期待したいです。